公益社団法人日本愛玩動物協会

ひよこ

ペットフレンドリーホームペットフレンドリーホーム

住宅の整備の仕方

●ペット共生住宅の設計、設備および構造

ペットと安心して暮らすための住宅の設備にはどのようなものがあるのか、マンションを事例としてその一部をご紹介します。

  • 共有部分
  • 各住戸の専有部分
  • 周辺環境関係
共有部分
外廊下
■外廊下

飼い主とペットがそろって歩いたり、ペット連れの飼い主同士やペットカートなどがぶつからずにすれ違うことができるように、一定以上の幅が確保されている必要があります。また、外廊下からのペットの転落を防止するために、腰壁の高さや隙間についても一定の寸法が確保されている必要があります。

エレベーター
■エレベーター

ペットを連れて4階以上の建物の昇降を階段のみで行うのは大変なこと。4階以上の建物であれば、ペット乗車可のエレベーターが設置されているかどうかも重要です。さらに複数のペットの飼い主が同時に同乗できるよう、一定の広さが確保されているかどうかも確認したいポイントです。なお、ペット同士の無用なトラブルを避けるために、エレベーターを利用しようとする人が事前にペットの乗車の有無を確認できるようなサインシステムがあると便利です。

足洗い設備と水飲み場
■足洗い設備と水飲み場

屋外で散歩や運動をした後は、犬の足などを洗いたいもの。マンションのエントランス部分にペットの足洗い設備や飲料水の給水設備があるとよいでしょう。またできる限り汚物の処理設備もあると便利。なおそれぞれの設備がある場所には、リードフックが設置され、かつ足洗い設備は土砂や抜け毛などが詰まりにくい排水構造であることが求められます。

各住戸の専有部分
床材
■床材

ペットが主として利用する居室の床材は、「滑りにくさの快適性」「防汚性(掃除のしやすさや汚れにくさ)」「耐久性(傷つきにくさ)」「脱臭効果」の4点において機能的なものであるとよいでしょう。定期的に張替がしやすいようなつくりにしておくことも望ましいでしょう。

壁材
■壁材

壁材も床材と同じく、「防汚性」「耐久性」が求められ、かつ「消臭効果」「張替のしやすさ」が求められます。また、コンセントやケーブルをペットがかじって感電したりする事故も報告されていることから、必要に応じてコンセントにはカバーを付けたり、コンセント自体をペットが届きにくい高い位置に設置するとよいでしょう。

玄関・バルコニー
■玄関・バルコニー

しつけが行き届いているペットでも、何かの拍子に玄関から外に出てしまったり、隣家のベランダに入り込んだりする可能性があります。このため、玄関に通じる廊下やアルコープなどにはペットの往来を抑制できるフェンス(ペットゲート)を設置するとともに、ベランダに設置されている転落防止のフェンスや隣家との仕切りについては、ペットが行き来できない構造になっている必要があります。

周辺環境関係
医療環境
■医療環境

犬や猫と暮らすとき、近くに動物病院やトリミングサロンがあると安心です。近距離に動物病院およびトリミングサロンがあるとよいでしょう。

生活環境
■生活環境

すぐに行ける範囲内に、犬が散歩できる公園やドッグランがあるかどうか、それに犬の散歩が安全かつ快適にできるかどうかは飼い主にとって大事なこと。歩道と車道がきちんと分断されていれば、安心して散歩ができます。
★ドッグラン:飼い主の元で、隔離されたスペースで引綱(リード)を外して自由に運動させることができる場所や施設です。犬の運動スペースとして、また飼い主や犬同士の交流の場として活用されています。

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