広島市豪雨災害における支援
平成26年8月20日未明の土砂災害発生後、一般財団法人全国緊急災害時動物救援本部(どうぶつ救援本部)に協力し、被災地の情報収集を開始しました。連日、本協会旧広島県支所の支所長と連絡をとり、避難者によるペットとの同行避難の状況、避難所の様子、現地の行政および民間団体の取り組みなどについて、どうぶつ救援本部に情報提供しました。それと同時に、どうぶつ救援本部からの依頼により、支所長が必要な物資の入手および広島市動物管理センターへの運搬を行いました。
8月26日には、どうぶつ救援本部の事務局長に本協会の職員が補佐として同行し、現地を訪れました。広島市動物管理センターにて所長等と話し合いを行った後、避難者数が多い避難所(小学校)を訪問し、同行避難や飼い主への支援の状況を確認しました。その小学校では、避難者は同行避難しているペットの種類や大きさによって、「大型犬」「中型犬」「小型犬・猫」「小動物」の教室に分かれてペットとともに避難生活を送っていました。
被害の状況は甚大ではあるものの局地的で、行政機関がある広島市の市街地は平時と同様に機能しているため、どうぶつ救援本部が引き続き現地の行政への後方支援を行い、必要に応じて本協会もその活動に協力していく予定です(平成26年10月現在)。
被災地近くの避難所(小学校)
広島市動物管理センターの職員と避難所となっている教室を巡回。教室の黒板には、どうぶつ救援本部や広島市動物管理センターのポスターが掲載されていた。ポスターの内容は、支援物資の提供、ペットの一時預かり、ペットと泊まれる宿の情報など。
小動物とその飼い主が避難している教室。ここには2世帯がうさぎ、ハムスター、金魚と避難。昼間は家の片づけで留守になるため、ペットのためにクーラーをつけたままにしていることを知らせる張り紙があった。
校舎の廊下の窓から見える風景。
教室で飼い主ととともに避難しているうさぎ。ケージの奥にはキャリーバッグが寝床としてケージとつなげてあり、うさぎが自由に出入りできるようになっている。
うさぎとは別の家族に飼われているハムスターがいるケージ。
大きめの金魚2匹も同行避難。学校の電源を借りてエアーポンプが作動中。
小型犬や猫とその飼い主が避難しているの教室。ケージの外に出ているこの猫はとてもおとなしく、ストレスもあまり感じていない様子。一方、大きなケージの中にいる猫は、奥に入ったまま出てこない。
避難所となっている小学校の周辺の様子
道路の土砂は撤去されつつあり、車で移動できる範囲が広がっている様子。しかし、民家はまだ被災した時の状態。
外観を見る限り無傷の住宅と、全壊の住宅が隣り合っている風景が続く。
重機が土砂の撤去を行っている。
山に最も近い地域のお宅。車も無残な姿に。
向かい側のお宅は家の形が全く分からない状態。